「Visual Practice Space 可視化の実践&練習場」全6回に参加しました!

6月に開催されたグラフィックの体験講座に引き続き、本編の講座全6回に参加しました。

Facebookのイベントページ
 ↓
https://www.facebook.com/events/574624309802034/

体験講座の記事はこちらです。
 ↓
2020/06/20 グラフィック体験基礎講座 -聴いて描くための「聴く」技術編-に参加しました!

全6回のメニューはこちら

Shift01:
 可視化の基礎トレ ~描いて・書いて・きいて・かく~
Shift02:
 紙の上のスペースと基本のレイアウト ~より自由になれる構造化~
Shift03:
 「きく」⇒「?」⇒「かく」 ~比べて見つける学びの種~
Shift04:
 絵の語彙力を高めよう ~「描ける」ことばの増量ワーク~
Shift05:
 描ききるワーク ~可視化作業のスタートとゴール~
Shift06:
 「かく」ための場づくりと、実践のふりかえり ~今と未来の可視化~

このご時世なので、全てオンラインです。

根っからの人見知りなので、

対面でも打ち解けるまで時間が掛かるのに、オンラインで初めまして…はどうなるかしら…(+_+)

1対1のペアワークとか、アワアワと挙動不審になるんちゃうかしら…((+_+))

と、脳内がネガティブ予想でいっぱいになりましたが…

ええーい
あれだけ充実してた体験版だけ味見して、

本編に参加しない手は無いでしょう!

と参加。

で、いざ参加してみると、迷っていた反動か?ってくらい、楽しませてもらいました。
しかも、講座の熱量に感化されて、毎回Facebookに感想を投稿してました。
別記事としてまとめたので、お時間あればこちらも・・・。

2020/07/04,11,18 “Visual Practice Space”ーグラレコの練習&実践場に参加しました(前編)

2020/07/23,8/1,8 “Visual Practice Space”ーグラレコの練習&実践場に参加しました(後編)

ここからは、全6回に参加して思ったこと、感じたことを書いてみようと思います。

実践→実感→小さな自信、まで行くには6回=計12時間でギリかなあ

グラレコに限らず、一回モノの講座だと1時間~2時間が限界ですね。
複数回となると都合を合わせるのも難しいので、受講のハードルが上がります。

そうなると大抵、グラレコ講座だと
 グラレコってこんな感じのものですねー
 実際に描いてみましょうか

って「描くテクニック・パーツ」の話で終わっちゃいます。
そりゃそうです。時間が限られてますから。

色々描いて来て振り返ると、そのテクニック・パーツを習う時間の大事さは痛感するのですが、いかんせんテクニック・パーツだけ習っても、
 じゃあ、次の一歩はどうしたら良いのよ( ノД`)
と、いきなり行き詰ってしまいます。

私は実践する機会に恵まれて、深く考える間もなく( ̄▽ ̄;)一歩どころか、二歩三歩と歩かせてもらいました。
自分で言うのも何ですが、これはかなりのレアケース。

やはり、順を追って実践することによる安心感、そこから得られる自信は何物にも代えがたいです。

今回は、1回目でその描くテクニックを教えてもらった後、2~6回目で様々な実践を体験させてもらいました。

その中で、描いたことが無い、と言われていた参加者の皆さんも、
 初めて描いてみて、自分にも描けた!と驚いて、
  ↓
 描いたものを他の人に見せてフィードバック受けたら、
  ↓
 描けてない(;_;)が、案外描けてるやん(´▽`)に変わって、
と、講座の中で小さな自信を感じられるところまで行きました。

ここまで進もうと思ったら、やはり理論と実践の組み合わせで12時間は必要なのね・・・と思いました。

「やったことが無いこと」が、「やらずに」出来るようになることは無いんです。とにかく「自分でやってみる」、この一歩は大事ですね。

実践→実感→小さな自信、まで行くには6回=計12時間でギリかなあ
実際にやってみるとなると、時間は掛かりますよね・・・

身近な実践経験の持ち寄りは、出来るかも…をくすぐる

見出しの通りですが、長い方が効果がありますね、と言っても12時間連続だと効果が薄くなっちゃいます。

今回のように講座と講座の間に一週間開くと、翌週の講座でその間に復習した結果を持ち寄って共有できます。
そうしたら、
 そういう活用法があるのね、
 自分でもやってみようかしら、

と、自分ごととして受け止められるメリットがあります。

確かに、SNSやネットの記事でグラレコの話やグラフィックはたくさん転がってますが、どうしても
 発信する人=ある程度の経験者
なので、描き始めた人の実践を目にできる機会が少なくて見ても、
 そんなん無理―(ToT)/~~~
と思って委縮するばかりなので、経験値が近い人の実践が聞ける機会は貴重だったと思います。

実践経験の持ち寄り
同じ初めて描いた人がやった事なら、自分も出来るかも…って思いますよね

グラフィックを囲んで双方向で味わえたのは、めっちゃ貴重

先ほどは、描いたことの無い人目線で書きましたが、実践してきた身でも貴重だな、と感じたワークがあります。

3回目の
 外崎さんのお話を聴いて全員で描く
  ↓
 数人に分かれて違いを味わう

5回目の
 1対1での面談、
 1人が話す講演、
 複数人が話す対話
 のうち、希望するグループに分かれて描く
  ↓
 アフタートークで違いを味わう

お呼ばれして描く、自分の練習で描く、どちらにしても
 そこにあるのは「自分が描いたグラフィック」だけ
なので、取りこぼした・・・と凹むとか自分の出来栄えを評価することしかできません。

でも、このワークでは
 「同じ話を聴いて描いた、他の人のグラフィック」
があります。これって、めっちゃ貴重ですよ。

まさか、
 比較して味わいたいから描いてください
誰かに頼む訳にも行きませんし、
そこそこグラフィッカーが増えて来たからと言って、
 同じ話を描いてネットにシェアしてるグラフィック
と出会うことはほぼ無いでしょう
(有名なTEDとか、ジョブズの講演とかは別ですよ)

しかも、描いたグラフィックをネタにして会話する=味わう、って贅沢な時間ですよ。
これは実践経験の多い少ないに関係なく、大いに盛り上がりました(^▽^)

グラフィックを囲んで双方向で味わえたのは、めっちゃ貴重
SNSとかで公開しても一方通行ですからねえ・・・

週一回、定期的に顔を合わせるチカラって大きい

大抵の人が初対面だった今回、関係性作りが私にとっては大問題
でも、それは2回目の冒頭で大丈夫かな・・・と感じました。

先ほどの実践と同じで、講座と講座の間に一週間開くことで、
 先週もお会いしましたね、お久しぶりです
感が自然と出てくるんですよ。

開始15分前にZOOMのルームに入って、次々にログインして来るのを見てると、まさに
 教室に一番乗りして、クラスメートが登校して来る
あの感じ。

一発モノの講座では、いくら時間が長くても
 初めまして、で顔を合わせて、ありがとうございました
で終わっちゃって、よほどのご縁や繋がりが無いと、次に会うことはなかなか無いと思います。

それが最大で5週間は毎週毎週、顔を合わせるので文字通り「顔なじみ感」が出てきます。

加えて、本編の講座後にアフタートークと呼ぶ自由に話す場が設けられていて、そこでグラレコに関する話をしていたのですが、これがまさに
 放課後の教室に残って駄弁ってる(だべってる、で変換するとこれが出てきました)
あの感じ。

硬軟緩急取り混ぜた盛り上がりで、気付けば本編の講座を超える長さになることもあり、これは「帰らなくても良い」と言うオンラインの良さでもあり怖さでもありましたね。

週一回、定期的に顔を合わせるチカラって大きい
週一回、定期的に顔を合わせるチカラって大きいですね

グラレコは、消えちゃう声を「固定化」するもの

色々印象深くて、響くパワーワードがたくさん出てきましたが、1つ選ぶとすれば2回目のアフタートークですかね。
受講した直後は、このような感想を書きました。

本編と同じくらい濃ゆいアフタートーク。
今回も気になるパワーワードがたくさん聞けたのですが、
「視覚的に見せるために、ビジュアル言語を手に入れる」
が響きましたね。

考え方をこっちに向けられると、「絵」とか「字」ってただの表記方法の一つでしか無いんですよ。
絵、字、表、図、イラスト、絵文字、色・・・
何かを視覚的に見せるために、使ってるただの道具なのですよね。
「描く」って行為で固定化しないのなら、身振り手振りもビジュアル言語の一つ、は何か頭の中で崩れましたね。

極論、目的が達せられたら何でもアリ、最適解は1つじゃない。

私のグラレコは文字多め。
だからこそ、構造化やブロック化して「呪文のような文字の羅列」を「視覚で捉えて理解し易く」する必要性に駆られてるのかも知れません。

ブログやメールは、グラレコ以上に「テキストだけでの勝負」なので、グラレコを始めてからは、より意識して書いてる気がしますね。
自分の中では良い相乗効果のような気がします。

講座が終わってみて、私なりのグラレコへの向き合い方を考えてみました。

場で発せられる声を、全て捕まえて固定化するのは無理

  • それを望むなら録画録音や速記に譲りましょ

固定化できるのは一部だけと割り切って腹をくくる

  • 当然捕まえる/捕まえられるのは、自分の主観になっちゃう。それはしょうがない。
  • だから、どれを捕まえるのも自由、どれを捕まえても正解
  • けども「思ってたんと違う」って言われるのは、あなたもわたしも悲しい
    だったら、予め確認しておいてガッカリする事態を避けましょ
    例えばグラレコの依頼者さん、講演方式なら登壇者さん、とか。
自分で意思を持って固定化したんだから、結果も引き受けないとね
自分で意思を持って固定化したんだから、結果も引き受けないとね

「描き残れば」「グラフィックが残れば」それだけがお望みかしら

  • システムを作る仕事柄、ウォンツとニーズって話をよく聞きます。ウォンツは「手段」・ニーズは「欲求や必要性」ですね。
  • グラレコで描き残してほしい、は確かにウソじゃないでしょうけど、グラフィックが残ればそれで本当に良いのですかね
    グラフィックを残すことは「手段」であって、残ったグラフィックを何かに活用したいって「欲求や必要性」があるんじゃないですかね、ってこの辺りが掘り下げられると、痒い所に手が届く結果になるかも知れません。
描けば感謝はされるだろうけど、もう一歩掘り下げたいな
描けば感謝はされるだろうけど、もう一歩掘り下げたいな

これを固定化する、とせっかく選んだ言葉たちだから、点描よりは線、面にしたい

  • 難しいけれど、引きちぎってただ雑に貼り付けるよりは、骨組みは分かるようにつながりは意識したいなあ
ただ固定化するだけじゃなくて、つながりは意識したい
ただ固定化するだけじゃなくて、つながりは意識したい

最終回の振り返り、KPTのProblemで挙げた通り、これまで実践してきた中で「自分の描き方」がある程度出来てしまっているだけに、
 習ったからって、すぐに取り入れられない
は痛感していますが、それでも
 新しい知識を体系立てて得られたこと、
 グラフィックを描きたいと集まった人たちとグラフィックの話が濃ゆくできたこと

は、他では得難い貴重な経験でした。

会議や対話で「ベクトルを揃える」大事さを聞きますが、まさに今回は
 グラフィックを活用したい
ってベクトルが揃った中で知識と実践を深めて行けたので、充実した時間になったのだと思います。

グラレコの余白と同じで、セミナーにも余白が必要なのかも

5回目・6回目のチェックインが40分掛かったなど、色々進行がスムーズでは無かったのは確かですね( ̄▽ ̄;)

ただ、
 緻密に準備されていて、
 敷かれたレールの上をただ予定調和に進むような
講座
であれば、受講者側が自発的に意見を言うとか、質問するとかは難しかったと思います。
3回目の聴くためのコツ、で余裕・余白が必要、って話が出ていましたが、セミナー運営でも同じだなあ、と感じました。

ツッコミしろ(”のりしろ”みたいな感じ)が有るくらいの方が受講者が発言しやすいので、まさに言われていた「このセミナーには先生は居ない」の空気感を体現されていましたね。

何もしない、任せっぱなし、と言ってはいるものの、要所要所で締める・戻す・流れを作る発言で、滞り掛けた空気を変えて前に進める人が居る安心感は半端なかったですね。

仕事柄、お客の立場で開発会社の人と打ち合わせをしますが、担当者が
 おや?
って発言をしても、同席してる上司格の人がこちらが思うことを先回りして言ってくれれば、それだけでその場はとても円滑に進みます。ただ、その一言が無かった時のストレスったらとんでもないですが(;^_^A

でも、その一言以外はグッとこらえて任せるのって難しいですよね。
言っちゃったほうが楽ですし、きっと成功確率上がるんですよ。

でも、言わなくて我慢してたから、結果的にこれだけ盛り上がったし、もし言ってたらここまで盛り上がることは無かったんじゃないか、と言い切るのは素敵だなあ、と。

一方で、相方にそんなセリフを言わせるだけの熱量を持って取り組んでいたのも素敵。

講座を成功させるためには、
 受講者の力も必要
と熱弁してもらって有難い限りでしたが、受けた身としては
 講師側の関係性・熱量
が有ってこその充実した講座だったと感じました。

双方で褒め合うのも変な感じですが、色んなピースが上手くハマった講座だったんだなあ…と。


書いても書いても書き足りないですが、とても充実した6週間でした。
なかなか描く機会が無い中で、振り返って見つめ直す良い機会になりました!

Digiprove sealCopyright secured by Digiprove © 2020