なんじゃい、読書感想「絵」って。
冒頭からセルフ突っ込みでございます。
本好き、活字中毒なので、そこそこ本を読んでます。
子どもを授かって中断してましたが、最近またウズウズして収納場所に困り始めてます(;^_^A
一方で、こうやって文章書くのも好きですし、グラレコ描くのも好きなので、
何か「掛け算」できないかしら?
と思ってたところに、表題の素敵な本と出会いました。
「グラフィックレコーディング」がテーマなのに、文字そして文字ってのもどうかなあ、と思ったので、組み合わせてやってみました。
せっかくなので、読書感想「文」じゃなくて、グラフィック付きで書いてるよ!と分かりやすい「読書感想〇」を探したものの、graphicは訳してもグラフィック…。
イイ感じに意訳できる能力も無いので、ええい「一枚絵」に纏めるから、
「読書感想絵」
で良いじゃねえか、と割り切りました。
と言うことで前置きが長くなりましたが、読書感想絵です。
今回読んだのは
はじめてのグラフィックレコーディング 久保田麻美 著(翔泳社)
です。
ブログ業界…ネット業界では、誰も長い文章は読まない!ってのが定説なので、冒頭にグラフィックを載せてしまいましょう。はい!
「描きたがり」の欲求はこれで満たされたので、ここからは「書きたがり」の欲求に従って書いた感想です。
読んでみての感想は、この絵の通りですね。
グラレコの教科書と聞いて、思い浮かぶのはこの2冊でしょう。
- Graphic Recorder 議論を可視化するグラフィックレコーディングの教科書 清水 淳子 著
- ファシリテーション・グラフィック 議論を「見える化」する技法 堀 公俊+加藤 彰 著
とても良い本、読んでおいた方が良いのは間違いないのですが、初心者が読み進めるにはちょっとハードルが高いのも事実。
感覚的には、「教科書」もしくは「辞典・図鑑」のよう。
ギュギュッと必要なことは詰まってるものの、喜んで教科書を読む、って経験はあまり無いかと思います。
でも、大人になってから読むと、案外面白い。そんな感じです。
この2冊の本は、グラレコの実践をある程度やってから読み返すと、響き方が全然違います。
読みながらの「独り言」が増えます。(私だけかしら?( ̄▽ ̄;))
一方通行で知識が入って来る、よりは、「共感」してああそうそう、と言いながら読む「双方向的」な感じ。
この二大巨頭を念頭はどうしても意識しちゃいますね。その上で今回の本を読んだら
「読みやすい」
この一言ですね。
noteで投稿された記事がベースなので、元々文字を読まない人にも読みやすい体裁だな、と感じました。
文章のカタマリは短めな上に、見出し→本文の形式なので、何の話が始まるのか予告されてから本文が始まるので頭にスッと入って来る。
図も多めで、余白も多めに確保されてるので、読み手に「圧」が掛からないんですね。
まさにグラレコの技法で作られた本。
文字文字文字文字、だと息が詰まる人も居るでしょうし。
私は詰まってる方が快感ですが(^^;)
読みやすさでも間口が広いこの本、グラレコやる人にとっても間口が広いですね。
初心者向けの描き方・パーツの話で始まるものの、後半は実践する時に必ずぶつかる
「場の作り方」
「聴き方」
「捨て方」
にまで触れられていて、描く経験のある人にも読ませる内容です。
もちろん、専門書では無いので導入部、ではありますが、大半の人にとってはこれで十分。
って言うか、これ以上の知識が必要になるのって、随分深めた後に「自発的に欲してから」ですね。
今の時点で読んでも共感できないので、頭に入って来ない、ってオチになりそうです。
加えて、イマドキですね。
デジタルで描くことも押さえてます。
このへんは、ネット上に有象無象のノウハウ記事が落ちてますが、やっぱりここは「描いた実績」の有る無しが効いてきます。
ポイントを絞ってますが、ツボを押さえてるって感じ。
先ほどの実践の話と同じく、「必要十分」で大半の人はこれでお腹いっぱいになれます。
過度に情報があると、
えっ、そんなに先があるの?ムーリー(゜_゜)
って、どんどんハードル上がりますからね。手が届きそう感、大事です。
と言うことで、間口広くて内容も網羅されてるので
「ほとんどの描く人に響く内容」
でした。
ここからは抜粋したところを小分けに・・・
絵を描かなきゃグラレコじゃない!
私は絵が描けないから、グラレコできない!
あるあるです。私もそうでした。
象形文字、スタンプだけでは伝わりません。
字が有って良いんです。むしろ字が要るんです。
ココ読んでから、84ページ読んだら泣きますよ。(予告)
ココはグラレコする目的によって響き方が違いますね。
私は「板書→議事録」の流れでグラレコに入って来て、
代わりにメモを取ってあげますね
を軸にやってるので、この表現好きです。どっかでパクります(笑)
最近は「消えてしまわないように、グラレコで固定化する」ってフレーズを気に入って使ってますが、これもパクってます(⌒∇⌒)
役所とか銀行にボールペンで書いたら、やたら字が下手くそでガッカリしたことないですか?
私は良くあります。線が細い上に何か震えて真っすぐじゃないんですよね。
これはiPadでグラレコした時にも感じました。
画面のスペースが紙より狭いので、細いペンで描いたらまあ貧相貧弱。
ボールペンじゃなく、サインペン・細字マーカーに持ち替える。
これだけで見栄えは全然変わります。
あと、「自然と詳細な描き込みを妥協」は、読んでた喫茶店でああー!と叫びそうになりました。
そうです。太いと細かいことが描けないんです。
無意識には感じてましたが、言語化されてスッキリしました。
私としては、ココがこの本の山場。
以前ブログで同じようなことを書きました。
↓
「伝える」ための手段としてグラレコは良いですね
「グラレコの絵は非可逆圧縮」・・・
「イラスト至上主義への執着は捨てよう」・・・
何だか、「自分が描けない絵」を敵対視してますね(;^_^A
どっちが良い・悪い、じゃなくて、共存共栄するんだよ、とのお告げ。
まるで「神」ですね。
「伝わる意味をコントロール」するために、絵も言葉もある。
この言語化、響きましたね。
ここは良く聴く話ですし、良く伝えてるお話です。
でも、「正解」を探しますよね。そうです。そんなもんです。
これで良いのかしら
ちゃんと描けてるのかしら
上手な人いっぱい居るのに描いたって
「10人が描けば10通りの結果」
もうこれに尽きます。
あなたが描いたものは、あなたにしか描けない。
もっと言えば、
昨日描いたもの
も違うし、
明日描くもの
も違うだろうし。
描き終わった直後にもう一回描いたとしても、同じものって描けないんです。
だから、全部「正解」なんです。
あなたがこれは描くべきではない、と思ったら
「描かない=白紙」が正解
ってこともあります。
だって、あなたがそう感じたんだから。
(頼まれて描く時はそうも行きませんが 汗)
まだまだグラレコは、物珍しさも有って描きあがったら
「ワー!すごーい!」
と喜んでもらえます。
それはそれで「依頼者へのプレゼント」として全然アリです。
その場合でも、事前にプレゼントで良いのか、は確認しておいた方が良いですね。
「思ってたんと違う」だけは避けましょう。全方位不幸になるので…。
ここは、本に描かれているグラフと言うかチャートが秀逸です。
上流から下流に水が流れるように、「聴きながら描く」なんてできませんからね。
管楽器やってる人しか分からないかもですが、「循環呼吸でずっと吹く」なんて無理です。
えい!
と聴くのを止めて描く。
この勇気…割り切りを身に着けるにはやっぱり場数ですかね。
ココこそ、ただの感想なので(* ̄- ̄)ふーんと見てやってください。
この図形補正とか、レイヤーとか絶対便利だし、使いこなしたら無敵だと分かってるんですよ。
でもね、でもね、やっぱり
会場の壁に模造紙バーンと貼って、
プロッキーで描く
育ち(笑)の私にとっては、アナログで描けなくなる恐怖、があるんです。
なので、私がiPadで使ってるのは、おススメの「Procreate」ではなく、
勝手に入ってた「Keynote」
です。
それっぽい機能は付いてるのかも知れませんが、全然知りません。ただただ
スライドにお絵描きするツール
でしか使ってません。
とは言え
消せちゃう
場所移動できちゃう
大きさ変えられちゃう
の恩恵は受けているので、たまに紙に書くとぐぬぬ…となるのですが(^^;)
さて、思いのままに書いてみました。
どこが読書感想「絵」やねん。
絵は一枚だけで、後は長い文章やから読書感想「文」やないか!と。
まあ、試行錯誤してみます( ̄▽ ̄;)