山陽電車の最寄り駅でふと気になって家に持ち帰ったチラシ。
うちの子供は電車好きではあるけども、線路には興味無いんちゃうかなあ…と思いながら渡してみると、エー!デンシャ!イキタイー!と大興奮。
「主役は電車じゃなくて、線路なのだよ」と解説しても、センロ!ミタイー!とテンションが変わることはなし。
数日経ってもクシャクシャになったチラシを持って来て、オトーチャン、センロミタイナアー、と言って来るので、そこまで言うなら行きましょか、と行くことに。
何と開催中のとある日に、木の電車を作るイベントもあるってことなので、5月の連休前に見つけたイベントですが、ひと月ほど寝かせて行って参りました。
イベントのご紹介
持ち帰ったチラシに書かれていたイベントはこちらです。
兵庫県立歴史博物館で、4月28日(土)~ 6月17日(日)まで開催されている、「兵庫県政150周年記念事業 特別企画展『線路はつづく―レールでたどる兵庫五国の鉄道史―』」
→ https://www.hyogo-c.ed.jp/~rekihaku-bo/official/ex-2018-pl1.html
で、この特別企画展の関連行事として、開催されたのが「歴はく倶楽部『木の列車をつくろう』」です。
歴はく倶楽部は、歴史博物館友の会イベントボランティアが、月一回開催されている親子対象のワークショップです。今年の5月分の開催がこの「木の列車を作ろう」です。
→ https://www.hyogo-c.ed.jp/~rekihaku-bo/official/club-2018.html
整理券1番をゲット
子供はセンロ、センロ、と言うものの、暦はく倶楽部は先着順で25名までなので、朝に出向いて満員になってたら午後まで待たないといけません。
午前の部は開館の10時から、午後の部は13時から、との時間割なので、満員になってたら3時間の待ち時間が発生(つд⊂)
まさか線路の展示で、子供が3時間夢中になるとも思えないので、早めに出て確実に午前の部に参加することが必須です。
姫路駅からのバス移動も含めて、最寄駅からの所要時間はほぼ1時間。
9:15の博物館着を目指して、8時過ぎに家を出発。
無事、姫路駅に降り立ったものの、ここからバス乗ったことが無いことに気付いて焦る、しかもバス停が多い!
なので速攻、神姫バスの案内所へ。7番と8番が博物館方面で、次は7番が早いと教えてもらって列に並びます。
無事にバスを降りて、看板前での写真撮影を済ませていざ博物館の入口へ。
予想通りガラーン。誰も居ません。
良いんです。それを狙って来たんですから。
そんな父ちゃんの気合を知ることのない子供は、エー、マダアイテナイノ?と不満げにガラスの向こうを覗きます。
そんな子供に開くまで待ちますよ、と声掛けて待ってると、ポツポツと人がいらっしゃる。
結構人も増えて来て、到着から25分ほど経った頃、整理券を配るので来られた順に整列してください、とおっしゃるので先頭に。
見事「1」と書かれたカードを受け取って、一番初めに入る権利を得ました。
そこから20分ほど待ってようやく開館、入場です。
ドクターイエロー作るはずが…
受付で今日作る電車の木型を選びます。
何と言っても、整理券1番なので25個の中から選びたい放題です。
今回は色塗りなので、形が重要。先に何の電車を作るか子供に聞いたら、
「ドクターイエローニスル」
と断言。うんうん、チラシに載ってたやつと同じのを作るのね。良い良い。
下手に想像で作って失敗するよりも真似した方が、ええのん出来上がるね、と思って鼻先がニュっとなった新幹線型を選んで、作業机へ向かいます。
机の上には絵の具用のバケツや筆、カラーペンなどの着色グッズと共に、木の電車の見本も置いてあります。
たまたま座った席に何と、うちの子の大好物、阪急電車が置いてあるではありませんか。
もう、そんなん見たら「ハンキュウツクル、ハンキュウ」と一発で心替わりです。
えー、それやったら真四角の木型選んだらよかったやん、
マルーン色の新幹線ってどうなんよー、
と嘆く父ちゃんのことなんか気にせず、もう子供はハンキュウ一色です。
子供のイベントやし、好きなん作りましょか、と気持ち切り替えてまずは車輪を取り付け。
車軸のところに筒をはめてくれてるので、厚紙に接着剤塗って木型に直接貼り付けてしまいます。
いよいよ色塗りで絵の具をもらいに行きます。
「見本で置いてた阪急電車作りたいんですけど…」と言うと、担当がたまたま見本作った方だったので、赤と黒を混ぜたらそれっぽい色になるとのこと。
紫から近づけて行くのかと思ったら、予想外の展開。でも混ぜてみると確かに深い重めの色になって、マルーンですね。
Wikipedia先生にも「阪急マルーン」として載ってました。
阪急マルーン(はんきゅうマルーン)とは、阪急電鉄系列の鉄道車両に採用される茶色塗装の通称。
出典:Wikipedia(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/阪急マルーン)
窓とか細かい装飾は、後から描いたり塗ったりすることにして、まずは子供に筆持たせて好きに塗ってみ、とやらせてみます。
自分の好きな阪急ってのが良かったようで、想像以上に丁寧に塗ってます。
それにしても、何でリュック背負ったままなんでしょうね。
父ちゃんも降ろせと言わず、子供も降ろすと言わず。
でも、子供は薄々おかしいな、と感じてたようで、帰って来てから、ナンデ、カバンオロシテナインヨ(´∀`)、と言ってました。
裏塗って→上塗って→ 横塗って→前塗って→後ろ塗って、順番に塗って行くと、ちょうど集中力も切れてくる頃。
筆の運びが雑になって来たので、飽きたか?と聞くと、アキタ、と正直な回答。
じゃあ父ちゃん塗るわな、と引き取ると自分が興味ないので、駄々こねることも、揉めることも無く交代。
塗りムラや塗り残しを塗った後、ドライヤーで絵の具を乾かします。
その頃にはちょうど、歴はく倶楽部の紙芝居が始まるってことなので、行っといで、と送り出す。
ドアや窓枠を鉛筆で下書きして、白の絵の具で塗りつぶす。その後黒マジックで枠を描く。久々の工作、と言うより立体塗り絵でしたが、時間忘れて夢中になりましたね。
で、完成!
見本みたいに乗客の絵は描けませんでしたが、ささやかな抵抗で前面にライトと、横に方向幕風で特急の赤色を塗ってみました。
片付けて子供の様子を見に行くと、こちらもちょうど飽きたところで立ち上がってこっちに出て来てました。
一番前の、どセンターに座ってたのに、申し訳ないです…。
で、出来上がった電車見せたら、大きなリアクションは無いもののニヤリとして嬉しそう。
ウワ、ホンモノミタイヤ、とさり気なく褒めるねえ。頑張って塗った甲斐があったわ(*’▽’)
続いて特別企画展へ
入口に歴はく倶楽部の展示がありました。
そこに作るはずだったドクターイエローも置いてあって、今日はこれ作りに来たはずなんやけどねえ…と子供に言ってみたけど聞いてない。
チケット買って入場すると、手を振り払ってどんどん先に進んで行って戻って来ないので、一発説教。
その後は手を繋いで順路通りに見る。
展示はタイトルの通り、線路が主体ですが、近畿圏の私鉄の成り立ちや歴史に触れられるので、父ちゃんとしては楽しい。
けども、字が読めない3歳児にとっては電車の写真くらいしか分かるものが無いのです。
父ちゃんが鉄道会社や路線名を言うと、エッ、ハンシン!バンタンセン!キシンセン!サンヨウ!と展示を見る程度。
でも、最後の表示板のコーナーは撮影可でヘッドマークとか目で見て分かるものなので、子供の反応も良し。
仕掛け絵本みたいな「電車の床をめくってみよう」は、コレメクッテミルデ、と言いながらめくってオオー!と良い反応して、ちゃんとめくったものを元に戻す育ちの良さ(^-^)
車掌さんの帽子が2個置いてあったので、子供はかぶって顔出し、父ちゃんはかぶって撮影。せっかくなので自撮りでツーショットも撮っときました。
まとめ
- 姫路駅から大体どの系統のバスに乗っても、博物館に停まるので、移動しやすい。
- 建物がキレイ。トイレもきれいだったので子供連れには助かる。
- ボランティアの皆さんやさしい。見本も塗るのも乾かすのも、持って帰る袋までもらえて至れり尽くせり。100円の参加費では申し訳ないくらい。
- 飽きた頃合いに紙芝居やってもらえたのは有難かった。結局うちの子は紙芝居も飽きて動き出してましたが…。
- 今日に関しては無いですねー