ピカピカのペーパードライバーな嫁さんは、子供がベビーカー乗り出した頃から、電車でアクティブにお出掛けしまくり。
そのおかげで加古川線とか姫新線とか播但線とか、ちょっと地味目な路線も子供は大好き。そんな加古川線でイベントがあるって告知を嫁さんがFacebookで見つけて早速応募!
ローカル線だからこじんまりと少人数なんだろうなあ、と思ってたらそんなことはございません。当選したことにびっくりするくらいの高倍率。子供がカコガワセン、カコガワセン、と連呼して一日楽しんで参りました。
もくじ
加古川線とは
知識の源泉、Wikipedia先生に登場願いましょう。
リンク→https://ja.wikipedia.org/wiki/加古川線
加古川線は、兵庫県加古川市の「加古川駅」から丹波市山南町の「谷川駅」を結ぶJRの路線です。
本日のイベント
「JR加古川線・神戸電鉄粟生線・北条鉄道利用促進協議会」が鉄道への関心の喚起と利用促進を図るために企画されたイベントです。
ローカル線のこじんまりしたイベントだと思ってたら、開会の挨拶聞いてビックリ!今日参加してるのは50人ずつに分けられた4班の合計200人だけども、応募は1,000人!ってことは倍率5倍!これを当ててきた嫁さんの強運にもビックリだわ。
ちなみに3つの路線はこの辺走ってます。
本日のタイムテーブル。
開始時間をずらして、2班100組ずつが動く結構な多所帯でしたが、基本は車両と工場建屋の中だったので窮屈な感じはありませんでした。
加古川線に乗って会場へ
加古川駅で加古川線に乗り込むと、沿線の学校の生徒さんと、明らかに同じ目的地だなと分かる親子連れが大半。
うちの子はカコガワセン!と待ちきれない様子で、ウンテンミル、と座席に立って進行方向をガン見。自分でトーチャンクツヌグ、と言ってたのでもちろん靴はちゃんと脱ぎましたよ。
集合は厄神駅
加古川駅の2駅先の厄神駅に着くと、改札出たところの通路に結構人が集まってました。
受付で参加者用の名札と資料を受け取ります。子供も皆と同じ名札を自分も掛けてもらってご満悦。
資料の中身は大人と子供で違っていて、この後に説明がある、運転司令やダイヤグラムの見方が子供用に書かれてました。芸が細かいなあ。
でも何でかにかにエクスプレスのチラシは子供側に入ってたんやろう?連れてって、と言ってくれるのを狙ってたのかしら?
駅から車両基地まで10分ほど歩いて向かいます。
ちょうど途中で加古川線の緑の電車が通って喜んでいたら、パアーンと警笛鳴らしてくれて更に盛り上がる。歓迎っぷりが嬉しいですね。
まずは車両に乗り込んで洗車体験
100組が順に乗り込むと、皆が座ってええ感じの乗車率。工場を出発してしばらく進むと洗車機に突入。
緑色のブラシが回転していて、ちょうど目の前を通るのに合わせて、運転席から順に子供の歓声が後ろへ向かってウエーブのように進んでいきます。
他の鉄道祭りで何度も洗車体験してますけど、うちの子は洗車が一番お気に入りのようで、窓に張り付いて手でゴシゴシとこすってました。
車内で運転指令と運転士のお話
洗車の後に乗り込んだ位置へ電車が戻って来たら、車両中央のドアに並んだ職員さんが喋り始めます。
初めは運転司令。どんなことやってるか、って話からダイヤグラムの実物を回してくれて、紙の大きさとそんな大きな紙なのに線が細かいことに驚く。
慣れると数字が並んでる時刻表よりも、こっちの方が見やすいそう。確かに何時何分にどの駅に着いて、ってのが線で追い掛けられるけど、一本ずつの電車に狙い定めて見るのは難しいなあ。
続いて運転士さん。
参加者
運転士さん
参加者
運転士さん
金額が高くて皆さん驚きの声。ひたすら計算を繰り返す試験もあるそうで、忍耐力とかどこまで冷静でいられるか、とかを試してるのかしら。
最後に運転席に座っての記念撮影。うちの子は座ったらレバーとかボタンが気になって、カメラの方を向きやしない。何かボタン押して、職員さんがアッとか言うてたし。
車両下りるときにプレゼントくれて、こないだの網干の車両基地の袋だわ、と思ったけど結構色々入っててお得な感じ。
Nゲージの運転体験
車両降りて、ヘッドマークを横目に工場に入ると子供が一目散に駆け寄る。そこにはそう、Nゲージ。
やっぱり電車走ってるのが好きなのよねえ。周りのお子さんも夢中で覗き込んでる。
順番待ちして運転体験。操作の仕方を教えてもらってる時から顔は真剣。真面目に聞いた甲斐あってか、狙ってた駅の停車位置にピタッと停めた。意外に才能あるのかしら。
輪投げ
お隣は輪投げ。棒が突き出してる9面にそれぞれ特急とか列車の写真が貼り付けてある。けども、列車には目もくれず輪を棒に入れようとしてる。
投げるでもなく、置くでもなく、手からこぼれるって感じ。まだボール投げるのも怪しいから難しいわな。参加賞もらってご満悦。
レールカート
階段二段に椅子が置いてあるようなところに座ったら、ズーンと前に進んで行って工場の外に出て、そのままバックで戻ってくる。方向転換とか無くて同じ方向向いたままなので、平行移動って感じ。
興味あるかな?と思ったので、乗るか?と聞くとウン、との返事。ヘルメットを付けてもらったら、まんざらでもない表情。動いてる最中に落ちるのが心配やったけど、座ると小心者なのかジッとして前を見据えてる。ズーンと行って、ズーンと帰ってきた。
見てる方は何だこれ?って感じやけど、乗ってる本人は楽しかったみたい。ニコニコで降りてきて、乗車記念のこどもICOCA風のカードもらって喜んでる。行き先が厄神→車止めって書いてあって、ここも芸が細かいなあ。
軌陸両用車
工場入り口に鎮座してた軌陸両用車。名前だけでは何のことやら、って感じですが車の上のゴンドラが上へと上がる高所作業車みたいな感じです。基本高いところが苦手なので嫌がるかと思ったけど、乗るか?との問いにウンとの返事。
先に乗って上に上がった皆さんを見上げてたら自分の順番に。高所なので安全ベルトとヘルメット装着させてもらって準備万端。車の上に上がるのは段差が大きかったので、職員さんから職員さんへのパスで登る。
外枠に安全ベルトの端をガチャンと引っ掛けてリフト上昇。怖がる様子もなく、下に向かって手を振る余裕もある。上で少し動いて下降。たまたま下ろしてもらうのが一番最後になったので、皆さん降りていく中残されてるのが不安になったのか、何とか自分で安全ベルトを枠から外そうとガチャガチャしてる。気持ちはよく分かるねえ。分かるよ。
最後にちゃんと外してもらって、また職員さんのパスで車から下りて来ました。
制服来て記念撮影
工場入り口前で帽子と制服着用で記念撮影。イコちゃんの前で撮影してたら、後ろからガブと大きなくちばしで食べられた。
ちょうど撮影してる人が少なかったので、さっき乗った加古川線の電車前でもパチリ。
記念スタンプ
最後は、加古川線の古い駅舎スタンプをパンフに押して行きます。参加は自由で押さずにそのまま退場しても良いってなってたけど、せっかくだから押しますわな。子供も押したがってるし。
母ちゃんが手伝おうとすると、ジブンデ、ジブンデオスカラ、と手伝いを嫌がる。スタンプ台にギュッと押し付けて、パンフの枠内にギュッギュと押す。上手に押せましたな。
まとめ
車両基地に居たのが2時間程とは思えないくらいの充実した内容で大満足でした。ローカル線ではあるけれど、JRの職員さん皆さんが電車が好きなんだなあ、って感じが伝わるほっこりしたイベントでした。
よかったー
・イベントが車両内と隣の工場だけだったので、他の鉄道祭りと違って敷地内をグルグル歩き回らなくても良いのが、子連れには有難かったです。混み具合も一目で分かるから効率よく回れましたし。
・職員さん、と言うか電車に関わる人との距離が一番近かった気がします。ご自身で説明してくれたり、各イベントで子供の世話してくれたり。見るだけじゃなくて、体験系が多かったからでしょうか。
・人がどんどん増えることが無いので、とてもゆったり楽しめたのが何より良かったです。コンパクトな会場の割には人が密集してなくて、そんなに迷子になる心配もしなくて安心でした。
うーん
・初めから分かってたことですが、ちょっと会場が遠いのと、加古川線の本数が少なめなので、帰りに駅で待つ時間が多くなっちゃいました。でも、タイムテーブルで、終了してから乗れる電車の発車時刻を案内してくれてたので、いつ頃会場を出発すれば良いか目安になったので、この参加者目線の気配りは嬉しかったです。
・やはり工場なので女性用トイレが少ないって言うか、有ったのかな?女性の作業員さんも居てるものの、トイレの入り口に「女性が使ってます」的な看板があったので、実際のお仕事中は男女が鉢合わせしないような決め事があるのでしょうか。