2019/08/03 ファシリテーション実践講座に行ってきました!

グラレコ(グラフィックレコーディング)を始めて一年が過ぎました。
やってるうちに良く目にするのが、
ファシグラ(ファシリテーショングラフィック)」もしくは
グラファシ(グラフィックファシリテーション)」です。

色々定義があるようですし、グラレコとの違いを一言で説明するのは難しいですが、線引きするとすれば「喋るか」「喋らないか」だと思ってます。

グラレコはあくまで「描き手」であり、板書・書記の立ち位置。
記録として描きあがるグラフィックの”見やすさ”は追及するものの、場では何も喋りません

一方、ファシグラは「描く」だけじゃなく、開始前の場づくりや描きながら喋って場に参加します。
参加する濃度や、場の動かし方は人によって違えども、喋らないなんてことはあり得ません

この点は答えが有るようで無いので、人の力を借ります(^^;)

『Graphic Recorder —議論を可視化するグラフィックレコーディングの教科書』著者の清水淳子さんが書かれているnoteが分かりやすいので、リンク先をご覧ください。
 ↓
議論を可視化するグラフィックレコーディングの教科書概要
【Q 7 グラフィックファシリテーターとグラフィックレコーダー、違いは?】
https://note.mu/4mimimizu/n/nb3ecdf3eafe5

6/22に「基礎講座」を受けました

ファシグラは知ってる…と言うより、初めてグラレコを生で見た2018年の「Edcamp」がまさにファシグラだったので、「すごい」けど「大変そう」って印象でした。
(関連記事)→2018/06/24 Edcamp AZ in Osakaに行ってきました!

そこから一年、グラレコ専業ではぼちぼち描いていましたが、ちょいちょい気になるんですよね、「ファシ」の存在が

グラレコ始めた源流が「授業のノート書き」なので、記録が残ればいいじゃないの、が根底にあるんですよ。
なので、「描くことに100%意識を向けたいなあ」と思ってて、ファシは避けて来たのです。

ただ、今年のEdcampに描き手として声を掛けてもらったこともあって、”ファシを知らないのにやらない”はいかんだろう、と基礎講座に飛び込みました。

講座の内容はSNSとかで出さないでね、と説明受けたので、公式に出てるものだけでご紹介。

チラシです。

ファシリテーション基礎講座@神戸のチラシです。

ホームページでのご案内です。
https://www.faj.or.jp/activity/seminar/

一日にギュギュギュっと凝縮された濃ゆい講座。
私のようなファシリテーションってなあに?って方も、一通りまんべんなく教えてもらって、グループワークで実際にやってみることも出来て、おススメです。

この基礎講座を受けた翌日がEdcampだったので、講座で学んだことを生かして…と思ってましたが「描きたい欲」に勝てず、バディを組んだ相方にファシリテートはお任せする完全分業制に。

結局、対話の間は一言も喋ることなく、黙々と描いてました( ̄▽ ̄;)
(関連記事)→2019/06/23 Edcamp ’19 in Osaka でグラレコしてきました!

基礎講座の最後に、次のステップである実践講座を企画中で、8月にパイロット版を開催する、と予告がありました。
先行申込も受け付けますよ(^▽^)/、と言われたものの、しばし悩んで保留

でも、次の日に案内のメールが届いて、”ファシは知ったけどまだやってない”なあ、と思い参加を決めました。

実際にファシリテートして、フィードバックをもらいました

こちらも講座の内容は出しちゃダメなので、フワッとですが説明。

実際に会議の準備から進行までをやって、終わったら講師や同じグループの人からフィードバックを受けます
少人数のグループに分かれましたが、1人1回はファシリテートできるように回すので一日掛かりの講座でした。

「今日得たいこと」を皆さんに発表

冒頭に自己紹介も兼ねて「今日得たいこと」を1人ずつ発表しました。

実践講座の冒頭で発表した「今日得たいこと」

何だか良く分からん文章になってますが、
●ファシをする時にどれだけ”描くこと”に意識を割いても良いものか
●裏を返せば、どれだけファシに意識を残しておかないといけないのか
の感覚をつかみたいなあ、と思ってました。

何だか、描きたいのに嫌々ファシをやらないといけない…ネガティブですね。
描きたいだけなんやったら、嫌々やらずに黙って描いとけよ!って突っ込みたくなりますね。我ながら(^^;)

で、本編です。
私が選んだテーマは「祭りの騒音対策を考える」で、設定は役所内の会議。
ザクっと言うと、毎年やってる夏祭りの騒音で苦情が来てるから対策を考えましょう、です。

事前にどんな感じで会議を進めようか、とかを考えるのですが、まあ見事に忘れてますね、基礎講座で習ったこと

って言うか、テキストを開いて復習することすら浮かんでなかったですね。
回りが見返してるのを見て「ああ、そうやった」と慌てて見ました。

会議冒頭にメンバーに伝えたこと

●祭りで無音はあり得ないので、まずはゴールをどこにしましょうかね。
●具体的な苦情の中身を(役所の上司から)もらってないので、例年の様子から想像しましょう
●前半でゴール設定と苦情の内容出し、後半は対策を考えましょう。

苦情を想像するにあたって、以下の観点を提案しました。
何(の催し)がうるさいんでしょう?
どこがうるさいんでしょう?
どの時間帯がうるさいんでしょう?…ある時間帯?終日?
●会場からどのくらいの距離に居るとうるさいんでしょう?(家の場所とか)

私が描いたグラフィック

「夏祭りの騒音対策」で描いたグラフィック

自分での振り返り

まずは自分なりにファシリテートしてみたことを振り返ります。

ファシリテート後の自分での振り返り

フィードバック

その後、講師の方・同じグループのメンバーからフィードバックをもらいました。

私のファシリテーションに対する皆さんからのフィードバック

予想通りの結果…でも準備次第かしら

まあ、予想通り「描く」の比重が大きくなり過ぎました(^^;)
講座冒頭の「今日得たいこと」に対するアンサー、「明日からどうする」です。

冒頭で発表した「今日得たいこと」に対するアンサー、明日からどうするか、です。

”描く”の比重を変えるつもり無いんかい!と突っ込まれそうですが、これはしょうがないですね。
でも、今日のフィードバックで伺った「ふるまい」「聴くふり」を意識することで印象が随分違うのかも、とも思いました。

後は「下準備」ですね。

グラレコだと、先だって描けるのはタイトルや似顔絵程度で、本編は出たとこ勝負です。

一方、ファシリテートだと、会議の目的ゴール設定、何なら時間配分進め方先に描いておけますね

そうすれば、参加者に共有できますし、本編では自分で決めた「骨組み」に沿って進めるので、進行に割く意識は下げられるかも

後は、背中を向けない、ですかね。

ああー、プレゼンの時にも言われた覚えが。
レーザーポインターが一般的では無くて、手や指し棒使ってプレゼンしてた頃に、右手で持つな(指すな)、左手で持て(指せ)、と良くコメントされました。

初めはスクリーンに背を向けて、聞いてる皆さんに正面を向いて立ってるけども、右手で指すとどうしても右を向くようになり、最後にはスクリーンに向かって、皆さんには背中を向けちゃう

だったら、左手で指せば正面向いたままになるでしょ、って理屈です。
とは言え、さすがに左手では描けないので、描く時は背中向けちゃいますがサッと戻って、身体を参加者に開くように心掛けましょうかね。

基礎講座と実践講座、どちらも充実・凝縮した一日でした!

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