グラレコを始めて3年目になると、有難いことに
教えてないんですか?
と言っていただけることがチラホラとあります。
確かに周りで講師やってる人多いよなあ・・・
セミナーもいくつか受けたなあ・・・
よく紹介で挙がる本は一通り読んだけどなあ・・・
でも教えるってなあ・・・
と、一歩を踏み出せずモヤモヤ。
そんなところに、私が所属するむす部でグラレコ講師の募集。
関西ふくしグラレコグループ~むす部~
昨年、先生からの依頼で高校生にグラレコ講座をしたご縁で、今年もぜひ、とお声が掛かったとのこと。
やってみたいなあ、と思ってたことが向こうから飛び込んできました。
この機会を逃す手はありません。
「やったこともないことは、考えてたってできる訳がないでしょ」と、速読の師匠の声が頭の中で鳴り響きます。
それが最後のひと押しになって、
行きます!
と手を挙げて参加して参りました。
今回は、講師経験の豊富な皆さんと、
あーでもない、
こーでもない、
と、Messengerグループでのやり取りやZOOMでの打ち合わせで、講座の内容を考えました。
初めての講師で、
こんなに豪華で貴重な充実した時間を過ごして良いのかっ!
と、思ったので、準備の打合せから基礎編・応用編の講座を順番に振り返ってみます。
もくじ
8/13:初回打合せ
先生+むす部で手を挙げた講師4人がZOOMでお話し。
先生からのお話を聴いて、その上で講座で
何を伝えて
何を持って帰ってもらうか
受けた後にどうなってくれていたら嬉しいか
を講師たちで話しました。
今回の講座は、国語表現の授業の一環。
「要点をつかんで相手に伝える」ことを身につけてもらいたい。
それを受けて講師たちで話したのは、こんなこと。
- 単なる「グラフィックの講座」じゃなく「表現の自由」を伝える場にしたい。
- 「表現」は、文字・絵・色・線の太さどれを使っても間違いじゃない。
- でも、「表現の自由」と言ってもアートじゃない。
- 言語化されたものを、「要約」や「可視化」して伝える。
- 「伝える」ためには、自分だけが分かっててもダメなので、「伝わる」表現方法の方が良いよね、だから表現方法を知って欲しい。
話をして、講座の目指すところが見えてきました。
では、そんなゴールを目指すために、どんな内容・流れにすれば良いか。
- まずは、描くことのハードルを下げないと。
- 「描く技術」じゃなく「聴く技術」なのも感じてもらいたい。
- 一回だけだと突風、ふーんで終わっちゃうので、1回目で基礎・2回目で振り返り+実践、に分けた方が学びが深まる。
- 1クラス22人居るので、濃密な時間にするなら、講師はメインとサブの2人体制にしたい。
こんな話をして大体の大枠が固まりました。
1クラス当たり、全体で4時間の構成。
♯1:グラレコの基礎知識
♯2:グラレコ講座(基礎編)
♯3:ペアインタビュー
♯4:グラレコ講座(応用編)
♯1と♯3は先生に授業をしていただいて、我々講師は♯2と♯4の二回学校に伺うことになりました。
話しながら描いたのでとっ散らかっていますが、話のメモです。
(2~7枚目だけ貼ってます)
8/20:講座内容の初版が届いて急に現実味が増す
打合せから一週間後、前回講師をされたにへーさんから、講座の流れの案が届きました。
去年高校生に教えて、他でも講師の実績もグラフィッカーの経験も豊富なのは知ってますけど、このクオリティのがサラッと届くんですよ。
文章じゃなく、グラフィックで。
ビックリしました∑(゚Д゚)
さて、それを見ながら脳内シミュレーションしてたら、色々疑問がわいてきました。
可視化の恩恵受けまくりですね。
初めにやるチェックインの要領と、実践の部分で気になったので、私も疑問点をグラフィックで描いて皆さんに相談です。
で、更に脳内シミュレーションを重ねてると、
「ん?これ、モーレツに時間足りなくね?」
「相当テンポ良く進行しないと無理じゃね?初挑戦で出来るかしら」
と不安が不安を呼ぶので、そんな時は可視化です。
スプレッドシートで進行表を作ってみたら、
「やっぱり、かなり駆け足でやらないと時間足りないなあ」
「基礎編と応用編で中身を組み替えた方が良いのでは」
「これは不安を叫ぼう」
と、講座の進行だけでなく
自分の不安
自分なりの改善案
も可視化できました(^◇^;)
9/6:時短のために貼り出す資料を作ってみる
コレをやるためにコレ、と筋書きを練ったので、やることを中抜きすると、唐突感が出て生徒さんが戸惑っちゃう。
けども、講座の時間は「50分✕2コマ」で限られてる。
そうなると・・・
無駄な動きを削るしか無いですね。講師の。
と言うことで、
「描いて」→「説明して」
を無くして
「黒板に貼り付けて」→「説明して」
にすることで、時短を狙いました。
そこで、貼り付ける用に作ったのがこの8枚。
これで生徒さんの待ち時間は、ある程度「圧縮」できそう。
でも、
「グラレコの実践」
が最後の最後まで悩ましい。
説明だけじゃ知識が増えるだけで、実感が無い。
でも、ただ言われたのを描くだけでは、手を動かしてるだけで準備運動の域を出ない。
やっぱり、「話を聴いて描く実践」から学べることは多いので外せない。
当初から
「他人が描いたものとの比較」
ではなく
「過去の自分が描いたものと比較」
する体験はしてもらいたいので、2回描いてもらうことは決まってました。
2回目は講座の総仕上げなので、当然最後。
さて、1回目をどの時点で描いてもらうべきか・・・。
ここまで来れば準備も大詰め。
Messengerグループでのやり取りを踏まえて、初回講座の前日9/8の夜に最後のZOOM打合せをすることになりました。
9/7:ペアを組む相方から打合せしましょ、との連絡
今回の講座、受けてもらう4クラスの時間割の都合で、「水曜」と「木曜」に分かれることになり、講師のペアもそれぞれ水曜組と木曜組に分かれました。
私は先行の水曜組なので、基礎編は9/9・応用編は9/16。
前日9/8の晩に講師全員で打合せすることになったので、予定してた水曜組の打合せは無くても良いかなー、と思ってたのですが、相方のひめくまから
「流れの確認だけでもやっときましょ」
とお誘い。
ああ、そうね。
こっちは講師は素人なので、付き合ってもらえるのは有難いわ♪、と始まったら
まあ濃ゆいのなんの(^◇^;)
学生の頃に吹奏楽部で自主演奏会の進行表を作っていたので、
「人が動く流れは網羅」
「滞留しないように、前の予定の完了条件と、次の予定の開始条件は考え尽くす」
って筋力はあると自負していましたが、
それはあくまで
「プログラミング的」
「機械的に動かす」
視点だったんだなあ、と痛感。
何を言ってるのよ、とお思いでしょうが、相方に投げ掛けられたのが
「実践のグラレコ、何を大切にします?」
「始めに教室入ったら、どこに立ちます?」
的なお話。
ぬあ( ゚д゚)
そこまで事前に考えるの⁉︎
とは思ったものの、
- 参加者さんが予定したプログラムに集中できるように、雑音は排除。
- 講師の戸惑いは雑音。
- 一貫性の無いことを言うのも雑音。
- 自然と次のプログラムに誘導できないのも雑音。
結局のところ、参加者さんが
おや(・・?)
と思うことは全部雑音で、せっかく講座に集中してくれてたのに没入感が無くなっちゃう。
それを事前に考え尽くして、
講師の動き一つ
参加者さんに対する声掛け一つ
まで、行き渡らせましょうよ、ってことですね。
深い。深いなあ(u_u)
めっちゃ大事な話だけど、深い時間だなあー
そう、23時開始で始まったこの打合せ、終わったのは2時前・・・
とても大事だけど、今まで考えたことも無かった観点。
しかも具体的なプログラムに落とし込みながらの説明だったので、聴きながら必死にメモってました。_φ( ̄ー ̄ )
いやー、コレ個人コンサルなら高額請求されるやつやん(^◇^;)
有難いけど、もう直前やしなあー
でも、講座が終わった後で
やっぱりもうちょっと考えておけば良かったなあ…
ってなるのも悲しいので、脳内シミュレーションを繰り返します・・・
9/8:講師全員の直前ミーティング
相方との打合せの19時間半後、21時半からZOOMで開始。
懸案だったグラレコの実践は、
講座を受ける前のまっさらの状態
と
アレコレならった講座後
で比較した方が差を実感しやすいと思ってたものの、
ペンが止まって描けない人が出るかも
との指摘。
描くことのハードルを下げたい、って考えてるのに、そんなことになったら
元も子もないわ
と、基礎練習をやった後の基礎編最後にやることで確定。
プログラムがみっちり詰まっちゃったねえ、と言ってたところに先生からの追加リクエスト。
- 次の授業でやるペアインタビューの頭出し
- 木曜のクラスは警報で授業が飛んだので、(先生がやるはずだった)グラレコとは、の説明も冒頭にお願いしたい
!(◎_◎;)
おお、どこに入れようか、と悩んだところで入れるしか無いので、無理やりハメこんで進行表完成。
木曜組は、百戦錬磨のトーカツだから大丈夫でしょー!と他人事感丸出し(;^_^A
ここまで準備したら、後はやっちゃうしか無いですね(^○^)と打合せ終了。
いよいよ講座の始まり・・・ですが、もう既にクッソ長くなってる( ̄▽ ̄;)ので、次の記事に続きます。
↓
2020/9/9,10,16,17 むす部メンバーでグラレコ講座してきました!②(基礎編)