所属しているむす部でグラフィッカー募集の案内があり、参加して参りました。
今回のイベントの正式タイトルは
丹馬地区訪問看護ステーション連絡協議会第2回研修会/「看護×?」(カンカケ)共同企画
「当事者の声から考える、但馬の在宅および病院の看取りを支える看護職の役割~看護×看取り×家族・・・in 但馬~」
です。
うーん。普段過ごしてる世界とは、全く違うテーマですね。
とは言え、40も過ぎたら”看取り看取られ”は関係無いどころか、直面するテーマ。
しかも、ジワーッとグラデーションのようにやって来てくれたら良いですが、ある日突然ってことも十分あり得ます。
知ってて損は無い、ってよりは、焦らないためにも知っておくべき知識ですね。
さて、共同企画に挙がってる「看護×?」(カンカケ)。
むす部との結びつきは強いのですが、そもそも私がよく分かって無いので、まずはお付き合いください。
もくじ
「看護×?」とむす部
当日参加者に配られていた資料から抜粋しますね。
2018年度兵庫県立大学臨床看護研究支援センター連携研究員活動報告
「看護×?」立ち上げについて
https://www.jstage.jst.go.jp/article/purs/2/1/2_S1/_article/-char/ja
それぞれの看護職の所属や職位を明確にしてしまうと,自然と上下の関係性を生み出し,水平の対話とはなりにくい。
2018年度兵庫県立大学臨床看護研究支援センター連携研究員活動報告
そこで,さまざまな立場や役割を超えて,水平の関係性の なかで,看護について対話する場をつくり出すことが,臨床に密着した研究の種を落とし,有機的な臨床と大学の人材交流につながると考えた。以上から,連携研究員が中心とな って企画する参加者主体型勉強会「看護×?(カンカケ)」を立ち上げることにした。
(略)
立場や役割によらない呼び名は大切な要素であり,参加者全員が「さん」付けで呼びあうこととした。
「看護×?」立ち上げについて
水平に対話をする勉強会なのですね。
役職名は付けずに「さん」付けで呼びましょう、って流れは一般の企業でも増えてきてますね。風通しの良い職場作りの一環、とかで。
勝手なイメージですが、大学とか病院とかはタテ社会がキツそうなので、難しいけど有効なんじゃないかな、と思いました。
ちなみに看護の後の「×」に続く掛け合わせは、
・まなび
・グラレコ
・大事にしていること
がテーマとして今まで開催されています。
「水平の関係性のなかで対話を促進するための工夫」として、さん付けの呼称とともに挙げられているのが、グラレコの活用です。
そこで、我がむす部が登場するのですね。
グラレコの可能性と、むす部についてはこちらに書かれています。
2018年度兵庫県立大学臨床看護研究支援センター連携研究員活動報告
グラフィックレコーディングの活用
https://www.jstage.jst.go.jp/article/purs/2/1/2_S7/_article/-char/ja
医療介護福祉の現場において,対話の中で,思いや気持ち, 感情といった部分は大切であり,その思いや気持ち,感情を視覚化し,共有できるグラフィックレコーディングは対話において効果的かつ様々な可能性を秘めた手法の一つである。
2018年度兵庫県立大学臨床看護研究支援センター連携研究員活動報告
グラフィックレコーディングの活用
前置きが長くなりました。
では、開催されたイベントの紹介です。
山本さんからの話題提供
会場で準備してたら、「じゃ、むす部の皆さんも」と前に呼ばれてビックリ。
長机にお茶が置いてあって、席も用意されてました。
式典とかで来賓の皆様方が座るあの感じです。
何て丁重な扱い( ゚Д゚)と恐縮。
ご挨拶は部長のトーカツにお任せして、我々は横一列に並んでペコリ。
大々的に紹介頂いて、なかなかのプレッシャーです(^_^;)
さて、話題提供ですが、頂いたタイムテーブルよりも良い説明が浮かばなかったので、そのままパクります。
「訪問看護を利用した在宅介護を経験し、在宅看取り及び病院看取りを選択されたご遺族のインタビュー調査研究の結果を中心にした発表」
と、言うことで当日のグラフィックです。
かなり情報量の多い、ミッチミチに詰まってたスライドだったので、
これは・・・書き写すしかないじゃん(゚∀゚)
的だったのですが、ご覧あれ。
ちなみに今日はメインのグラフィッカーでは無く、サブとして1枚目の色付けとイラストを描き足しました。
「在宅」と「病院」
どっちが良い・悪いなんて単純な二者択一の話じゃなく、どちらにも安心・不安があって、100点の答えなんて無いんですね。
この後のグループワークにも繋がる話ですが、難しいです。
ホワイトボードが1つだけだったので、1枚目が埋まったら回転させて真っ白な2枚目登場。
1枚目の時は、キーワード拾って付箋貼ってたのですが、順調だったので裏面側へ回って1枚目に描き込んでました。
でも、見て頂けると分かる通り、情報量が詰まりに詰まってるのがここからでした。投影するスライドの資料を頂いてるとは言え、ここからこそサブとして入らないといけなかったですね。
気づいた時には、トーカツがペンを持ってもう描き始めてました。
ああー、イラスト託されてどう描こうかなー、楽しいなー、とか余裕カマしてたー
チームで描いてるので、周りを気にできないといけなかったですね。反省です(;´Д`)
グループワークにえんたくん登場
えんたくん、と言っても地域のゆるキャラではございません。
会場の但馬長寿の郷がある養父市には「やっぷー」って名前のゆるキャラが居ております。
じゃあ何よ、と言うと
丸型の段ボールに、ピッタリ円形の模造紙が乗ってるのが、えんたくんです。
そのえんたくんを、円になって座ってる4人の膝の上に乗せます。
すると・・・
まあ、何ということでしょう。
4人の膝が机の足になって、円卓が出来上がりました。
しかも、机よりも近いので内輪話的に心理的な距離も近づきます。
おまけに上が模造紙なので、ペンで直接描けちゃうのです!
普通の机だと落書きしたら怒られるのに、えんたくんだとその恐怖と欲求からも開放されます。
何だかその界隈では有名なアイテムだそうで、私一人が考えた人天才や!と興奮してました。
えんたくんはこちらのサイト見てください
↓
https://mk-shiko.net/products/detail/59
テーマは「但馬の○○がすべきこと(求められていること) 」
「発表」ってキーワードには皆さんデリケートで、いやいやいやいや…と引き気味になっちゃうので、
・発表は予め無しと宣言
・えんたくんに書かれたキーワードを拾う
・それを模造紙に書き出して共有
の流れとなりました。
事前に聞いてた感じだと、
話は盛り上がるのかな、
ペン渡してるけど手が動くのかな、
と思ってましたが…
みんなめっちゃ喋るやん
余白無くなるくらい書くやん
日常の仕事・職場の中で皆さんが色々な想いを持たれてるところに、直前に聞いた山本さんの濃密なインプットがあったので、どのえんたくんにも滝のようにアウトプットされてました。
グループワークの流れはこんな感じです。
この要領で人が入れ替わりながら、3回対話をしてもらいました。
対話の間、我々むす部メンバーはえんたくんの間を付箋片手にウロウロして、気になるキーワードを集めてました。
入れ替わりや、3回目の終了の時の山本さんのアナウンスが通らない程の盛り上がりで、皆さんまだ話し足りないように感じました。
皆さんがえんたくんに書かれたキーワードたちはこちらです。
模造紙に書き出せたのは一部の意見だけですが、皆さんの想いで埋め尽くされたえんたくんは16枚になりました。
壁に貼り出しましたが、圧巻!!
最後に山本さんのまとめ
終了時間が迫る中、締めに山本さんのまとめです。
めっちゃええお話されてたんですが、構えて無かったところにスッとまとめが始まって、しかもサラサラサラ~っと風のようにお話されてしまったんで、ほとんど拾えずに情報量が薄いです…_| ̄|○
何とグラフィックにこんな仕掛けが
実は、4枚目と5枚目のグラフィックは繋がるのですよ。
準備中に2枚繋げて描いてるなあーと思ってたのですが、まさかこんな感じになるとは。
ただ「描く」ことだけ考えてる私には、この発想も、これを仕込もうってのも衝撃でした。さすがうちの部長っすΣ( ̄□ ̄|||)
では2枚連結したグラフィックをご覧頂きましょう。
でもね、よーく見ると紙の境目あたりに、逆向いた字が見えますね。
グループワークの冒頭に山本さんが話された内容を描こうと5枚目の模造紙を貼ったら、まさかの上下反対。
テーマの「但馬の○○が…」が読める向きが正解だと思うじゃないですか。
でも逆向きが正解だったのですよ。痛恨のミス(/ω\)
さて、描きあがったグラフィックをどこに貼ろうかと思案。
どうやっても3枚横並びに貼る幅が無いので、参加者も多いので高い方が見やすいだろうと、壁のかなり高い位置に貼り付けてみました。
2枚繋げたグラフィックは全員総出で貼り付けました。
写ってない私は…撮影係です(^^;)
今日の感想・気付きなどを書いた付箋を貼り付けてもらって、今日のイベントは終了です。
最後に山本さん with むす部グラフィッカーで記念写真!
単純に答えは出ないし、振り返ってみて何が正解だったのかすら分からないテーマですが、だからこそ「予め考えておく」ことが大事なのかな、と思いました。
色んな人の想いがあふれている、熱量の高い場で楽しかったです!!