2018/04/21 えがこう!地獄のお絵描き道場 「できる仕事人は絵が描ける!」@大阪に参加してきました!

グラファシ/グラレコに興味を持ったものの、描こうとしても絵やイラストが出て来ず、結局文字ばかり書いてしまいます。

私が興味を持ったキッカケについて書いた記事はこちら
グラフィックファシリテーション/グラフィックレコーディング その1
グラフィックファシリテーション/グラフィックレコーディング その2

そりゃそうですね。
今まで描いたこと無いので、自分の引き出しはほぼ空っぽ。ここでこのイラスト!とバッチリな物が頭で想像できても、描いたことが無いものは描けませんね

と言うことで、ここは一発引き出しに詰め込んでやろうじゃないか!と一念発起して、ガッツリ講座に参加して参りました。

先日の明石の講座に続いて、私が行ってくると話すと嫁さんが驚いておりました。
そうね、知らぬ人の中には飛び込むのが一番の苦手なのに…と本人も驚いております。

地獄のお絵描き道場 とは

TAMさんが開催している、「描くハードルを下げる」 完全少人数制プログラムです。
詳しくはこちら→https://egakou.com

「えがこう!」は、「描くこと」をベースに、会議やミーティング、コミュニケーション表現を広げるスキルの普及にとりくんでいます。
「絵」があるだけで、そこは豊かなコミュニケーションが育まれ、言葉が可視化されることによって互いの意見やアイデアを活かしあう場に変わります。
出典: (https://egakou.com/about-2)

一日掛けて、グラフィックレコーディングの基礎からトレーニングしてくれるという講座です。

お絵描き道場のお約束とタイムスケジュール

他の参加者さんに聞くと、すぐに予約で埋まってしまう人気の講座だそう。
前からFacebookの広告に何度か出てきて、気になるなあ…と思ってたところに、この4月は大阪開催なのね!とサクッと申し込めたのはかなりラッキーだったみたい。
キャンセル待ちで参加出来たって方も居ましたし。ご縁ですねえ。

地獄…と思う人は参加しないんじゃないかなあ

刺激的な講座名ですが、描きたい!との思いを持った人だったら、ある意味天国な8時間です。

  • ぼんやりとは想像してたけど言語化出来てなかった「絵で描く、伝える」ってことの優位性
  • その一方で、絵が決して万能薬ではないことを理解して、手持ちの技術から場面にあったものを選ぶセンスの重要性、
  • 伝えるために最低限必要となる、手元に持っておくべき技術の習得、
  • それらを座学→個人ワーク→グループワーク、と順に世界を広げるワーク、
  • 最後には描くだけじゃなく、伝える手段であるプレゼンのワーク

これらをギュギュギュと凝縮濃縮して、一日で学べるのでお得以外の何物でもありませんよ。
過去に受講された方の感想に書かれてた通り、えっ!もう8時間?って感じでした。

しかも講師の”えんま先生”も、座学で受講生相手に一方的に話すだけでなく、
講座の中で実際にその場で描く=レコードするところも惜しげもなく披露してくれました。

  • 参加者15人の自己紹介をグラレコ(しかも終了後に自身で似顔絵を描くためのスペースを空けてある!)
  • ドラマのワンシーンの音声を流してグラレコ→まとめ方・強調の仕方の実践で絵が変わる瞬間を魅せる
  • ワークのお手本としてインタビューしながらグラレコ
  • 最後の全員プレゼンのグラレコも、希望した受講生と一緒に自分も描く

初めて本気なグラレコを目の前で見て感動するとともに、こんなことがしたい!と実感させてもらえた時間でした。

強いて”地獄”的なことがあったとすれば、今までやったことないことを短期集中でこなすことがキツかったくらいでしょうか。

リアルタイムに描く上では絶対必要な技量とは理解してるものの、課題がじゃあ一つ3分!とかで進むところもあるので、
手も疲れますし頭がオーバーヒートしそうにはなりました。

とは言え、そこそこのお値段払って自発的に道場の門をくぐった身、充実してたの一言です。
でも、誰かに言われて…とか、会社の指示で…とかだったら、まあ地獄なのは間違いないですね。
描きっぱなしですから(^_^;)

8時間で記憶に残ったこと

濃厚過ぎて言い出したら全部になっちゃいますが、選りすぐりました。

描いて見せれば一瞬で共有できる

冒頭から丸ごと引用してしまいます。
ここが神髄と言うか、まさに!と首が千切れる位頷いたので、敢えてスライドを全文引用します。

言葉だけで伝えやすいものもあるが、それだけでは伝えにくいものもある。
言葉で伝えると齟齬が生まれやすい状況でも、描いて見せれば一瞬で共有できる。
出典:講座で投影されたスライド

描いて見せれば一瞬で共有できる

「一瞬で共有」。これです。
別のスライドでは、今求められているのは「爆速のコミュニケーション」ともありました。

相手がどう思う、どう反応する、ってのは自分が言いたいことが相手に伝わった後なんです。
まずは私とあなたが共有すること、そこが重要なんです。
共有が出来た後に、ようやく意見の違いや、相手の考えを聞く、って段階に移ることができるんですよね。
私が考えていることが伝わっていない状況で、”違う”とか”同じ”とか、そんな次の話するのがおかしいんですよ
おかしいことになってるのは日常茶飯事ですけどね。

私がグラレコ/グラファシを「蜘蛛の糸」だと思ったのは、ここですね。

プレゼン(プレゼンテーション)は「プレゼント」

言われてみれば、当然と言うかそりゃそうだ、って話。
プレゼントなら、独りよがりじゃダメでしょ
相手にどうやれば伝わるか、を最大限意識するのは当然でしょ、って言われた気がしました。
「自分が」分かりやすい、「自分が」見やすい、「自分が」話したい、全部主語が間違ってます。

例えば、「表情を描いて感情を共有すること」をするために絵を取り入れる、ってのが有りがちですが、「表情描くことそのもの」が重要なんじゃない、
感情を伝えたいのなら、感情を伝えられる最善の方法を使いましょうよ、だってあなたは「感情を伝えたい」って思ったんでしょ、ってこと。

良く「伝える相手の目線で」と言われますが、このキーワードの方が直球で伝わりました。
これからは丁寧にラッピングして、相手に渡そうと思います。

絵は共感を生む、図は理解を促す

これを聞けただけでも、金払って8時間講座を受けた甲斐がありました。

講座では桃太郎を例に説明されていました。

絵は共感を生む、図は理解を促す

この話を聞きながら、私の頭に浮かんだのが、
『絵』日記とは言うけども、『図』日記とは言わないよね

休みの日にこんな所へ行ってきたよ!
こんな楽しいことがあったよ!
絵日記描くときは、うんうん、そうだね、良かったね、楽しかったね、と「共感」してほしい
そうですか、行ってきましたか、そうなんですね、と日記に書いた事実を「理解」して欲しい訳じゃない

まさに、ここがグラレコを受け入れたいけど、受け入れられない矛盾に感じていたところ。
仕事で必要としているのは「共感」ではなく、具体的なアクションにつなげるための「理解」なので、
「絵」の比重・割合が大きくなればなるほど、そりゃ比例して違和感が大きくなるのは当然だ、と腑に落ちました。

何の結論が出た訳でも、具体的な道筋が出た訳でもないですが、違和感の正体が分かったことですごく気が楽になりました。

とにかく参加して良かった

です。
この一言に尽きます。
講座の本編もそうですし、終わった後の懇親会でのお話も含めてお値段以上、休日の一日を費やす価値ありありの講座でした。

最後に、自分が描いたのを晒すのもなんですが、2つのワークをご紹介。

ラジオを聞いて、イメージしたものを描いてみるワーク

題材は、子供を犯罪から守る「いかのおすし」について。

考慮すべきことは2点。
伝える相手は小学生なので分かりやすく。更にコンビニ入口に貼る想定なので、パッと見て分かりやすく。

ラジオを聞いて、イメージしたものを描くワーク。いかのおすし。

小学生=ランドセルで表現しよう!、は反射的に思いついたものの、ランドセルなんて描いたこと無いやん!と焦りました。

3枚の紙でプレゼンするワーク

テーマは、雨の日にどうやってビアガーデンの売り上げをUpさせるか
更に希望する人は、15人が順番に1分程度でプレゼンするのを聞きながらグラレコ。
ええ、もちろん手を挙げましたよ。

雨の日にどうやってビアガーデンの売り上げを上げるか、を題材にプレゼン&グラレコ。

グラレコしてみての感想は、とにかく時間が無い。
どう描こうか、なんて考えてたら次々話が進むので、耳に音声が入った瞬間にもう描き出さないと追いつかない
考えてたら駄目ですね。瞬発力が勝負、引き出しにたくさん描くネタを持っておかないと、と実感痛感。

まとめ

グラレコは会議とか、話し合いの場で使うのももちろんですが、講座で色んなものを題材にグラレコするのを魅せてもらい、
世の中には、何でも描く題材は転がってるんだな、とすごく視野が広がりました。

すごい世の中になったもので、Youtube開けば無限に動画が出てくるので、
極端な話片っ端からグラレコすることも出来て、練習するネタは無限にあるのだとも気付きました。

まずは講座で教えてもらった基礎を繰り返して自分の引き出しに詰めて、色んな題材で詰めたものを出す練習をしたいと思います。

久々に「心地よい疲れ」を感じることが出来た一日でした。

Digiprove sealCopyright secured by Digiprove © 2018