あまり仕事のコトは書いてないですが、製造業の会社の情報システム部門で働いてます。
会社の中のパソコンとか、ネットワークとか、ITもしくはICTって呼ばれる辺りをやってる部署で「情シス」なんて略されたりします。
私は会社の中で使うシステムを面倒みてて、社内から寄せられる
「こんなん作ってね」
を、自分じゃプログラム書けないので、開発会社さんに
「こんなん作ってね」
とパスする係です。
で、そんな私がいつも読んでる情シスNavi.さんに気になる記事が載ってました。
↓【PCNW】第二回ITトレンド勉強会
https://josys-navi.hiblead.co.jp/pcnw_info_ittrend-workshop2_200207_200212_16jan20
トレンドを追い掛けたい訳じゃなくて(^_^;)
今回のテーマに目が止まりました。
今回のテーマは『開発パートナーと上手く付き合うには?SIerが本音で語る!情シス部門に求めるもの』
開発パートナーとの付き合い方は、なかなかに難しいのが実情。例えば、要件定義がはかどらない、設計で矛盾が生じる、開発・テストで遅延する、稼働しても安定しない、など開発パートナーへの不安や不満は、常にあることでしょう。
しかしながら、ただ「不安だ」「不満だ」と漏らしても何も解決しないのも事実です。一方、開発パートナーも、目標達成のためにお客様との良好な関係を構築したいと常に思っているものです。
では、どのようにすると良好な関係が構築・維持できるのでしょうか?
https://josys-navi.hiblead.co.jp/pcnw_info_ittrend-workshop2_200207_200212_16jan20
世間ではモンスターカスタマーと呼ばれる、「お客様は神様です」を振りかざして
「俺は神だ( ・`д・´)」
と神対応を自ら求める方もいらっしゃるようですが、そんなことをしないように日々気を付けています。
とは言え、やはり開発会社さんからすると、こちらは「お客様」。
お仕事に関するQCD…品質・価格・期間に関しては、バチバチやり合いますが、こちらがいつも完璧じゃないことは自分が一番分かってます。
むしろ、「無茶難題の押し付け」や「やるべきことをやってない」ことも多々あります。
そんな時は、発注側である私達に、
ビシッと是正
するように申し入れて欲しいのですが、
やはり、お客様に物申すのは難しいようです。
かと言って、自分で自分を省みることも難しい・・・
そうなると、なかなか改善が進まない・・・
と悩む日々なのです。
そんなモヤモヤを抱えてる中にこのテーマ。飛びつきますよねー
第一部は野村さんのお話
勉強会の概要はこちら。
サイトでのご案内
↓
http://www.pcnw.gr.jp/pcnw2019/sg/ITTrend_20200207.html
当日のアジェンダ
【2020/03/08更新】
PCNWのホームページで、報告が公開されました!
第一部の資料も公開されてます!
↓
http://www.pcnw.gr.jp/pcnw2019/sg/ITTrend_20200207.html
勤め先から会場最寄りの堺筋本町までは、電車で1時間半ほど。
当日はフレックス11時退社+午後休暇、で参戦。
行先掲示板見た人から
「2時間半しか働かへん(うちの定時は8時半)のやったら、 休めばええやん」
と言われるものの、朝イチに外せない会議が有ったのですよ( ´ー`)
第一部の講演は野村さん。
経歴見てどんな人だろう?と思ってたら、まあシュッとした物腰の柔らかい方。
あまりこの業界で見かけない紳士、って印象。
事前に冊子的な資料を配って頂いていたので、
「投影されるスライドを必死にメモって、話が聞けない」
ってこともなく、落ち着いて聞くことが出来ました。感謝感謝。
お話の中から一つだけ。
印象に残ったのが、
「沈没しそうな船で、急ぎでできることは何でしょうか」
穴をふさぐ、ではなく
積み荷を捨てて、重量を軽くして沈まないようにする。
最適解なのかは異論があるでしょう。
ただ、「沈ませない」「沈むまでの時間を稼ぐ」という観点からは、門前払いする選択肢では無いですね。
この話をシステム開発に置き換えれば、「要件を諦めて、予定通り稼働させる」
この機能がないと使えん!って責められるのは当然でしょうし、魔法の言葉
「運用で逃げる」
を発動すると、「本来は発生するはずじゃなかった手間」が誰かの身に降りかかってしまいます。
でも、そこに固執してシステムが稼働しない、のが望む結末なのでしょうか。
稼働させた上で、後追いで開発→実現するって選択肢もあるはずで、それを決められるのは発注側の情シスなのですよね。
この話を聞いていて、
実際に「諦められるのか否か」
よりも
「『諦める』って選択肢を社内で提示して調整する根性があるか、それくらいの熱量を持ってプロジェクトに臨んでいるか」
がポイントなんじゃないか、と感じました。
プロジェクトのゴールに向かって、「ベンダーさんとガチンコでバチバチやりあう」のは当然として、
「社内の利用者・業務側・経営層とも、ブレずに逃げずにバチバチやる姿勢」
がベンダーさんからも見られていて、本気度合いが試されている、そこがプロジェクトの成功と失敗を左右するのだと思いました。
関わってる人はみんな人間ですからね。
適当にやってたら、そりゃ相手も適当になりますわね。
とても基本的ですが、大事なことを改めて気付かせてもらいました。
第二部は質疑応答
事前アンケートの回答から、今日の参加者の傾向や、今日のテーマである開発時の失敗談や課題を共有してもらって、本題のディスカッションです。
アンケート回答から座長がお題を選んで話を進めるのかな、と思ったら、参加者に振った(゚д゚)
まあ、せっかく経験豊富な野村さん来られてるから、直接お話できる貴重な機会だ…ってのはもちろん分かってますが、このロの字型の座り方ではためらいます。初参加だし。
と、思ってたらPCNWのメンバーさんや、何度目かの参加の方がお話されて、どんどん場が暖まって行きます。
まあ、会社規模や情シスの人数は違えど同業ですからね。あるある話は盛り上がります。
話題に挙がった内容から、システムに関係する三者、
・ユーザー
・情シス
・ベンダー
のスキルに関して、何を身につける、どうやって向上させる、が盛り上がりました。
iPad持ち込んで、コソコソと描いたスケッチノートがこちらです。
五月雨に出てきた話を一枚に収めたので、混沌としてます(^o^;)
一般的な考え方ももちろんですが、やはり具体例が出てくると盛り上がります。
皆さん色んな「痛い目」にあっているので、どんどんかぶせて行きますね。
個人的には、
旧システムの入力手順を手が覚えてるから、変えられたら困る、
名称からの選択なんかまどろっこしい、IDを直接打たせてくれ!
がツボでしたね。
「言ってるご本人」はIDを覚えてるから最短距離なのでしょうけど、「あなた以外」はIDなんか覚えてないから、名称じゃないと分かりませんやん。
社内でも良くあります。
入力速度が速いベテランさんが居れば居るほどこのバトルが発生します。
どこも同じなんですねー(^^;)
第3部と第4部は…懇親会!
第3部は、セミナーと同じフロアで懇親会です。
無料だし、サラッと乾き物程度かな…と思ってたら、缶が出てくる出てくる。
オードブル的な食べ物も並べられて、これだけでもお得感(´▽`*)
特技どころか、趣味レベルで人見知りな私ですが、有り難いことに名刺交換するたびに声を掛けて頂き、缶ビールのプルトップと語り合う時間は極短で済みました。
参加者の中では会社規模が大きく、情シス部門も大所帯なので、興味を持ってもらえたみたいです。感謝感謝。
そろそろフロアから撤収しないといけないなあ…って時間になったら「第4部参加する人!」との声が。
この展開になると、いつもはスッと気配を消すのですが、同業の楽しさから私も手を挙げて参加(^o^)/
予約でいっぱい、と断られる幹事に付いて行くこと数分、近所の焼肉屋にて第4部スタートです。
色々お話しましたが、うちのテーブルはセキュリティ対策の話題。
とは言え、うちは分業なので、アプリケーションばっかり面倒見てる身では、主導する側ではなく「やらされる側」なので利用者目線でのお話しか出来ず…
質疑応答で話したモヤモヤを描いてみました
スケッチノートを貼った質疑応答での「求められるスキル」の話題で、色んな能力を求められるけど、どこ伸ばせば良いのよ、的な話をしました。
普段から会社で叫んでることと変わりません(;^_^Aが、良い機会なので、図解?可視化?してみました。
求められるスキルの広さ=図中のひし形の面積、と考えた時に、
どんな形が良いのよ
どれだけ広ければ良いのよ
が悩みですね。
外側には、ひし形を引っ張る(=面積を広げろと迫る)人たちの声も書いてみました。
軸は悩みに悩んで書いた4つにしましたが、考えてる時は「1ユーザーとしての目線」も入れたかったんですよね。
正直、自分が担当したシステムを「めっちゃ使いやすい!」「オススメ!」って言える人って居ないんじゃないですかね。
少なくとも私はそうです・・・(T_T)
この軸に入れて五角形にしようとしたものの、訳が分からなくなったので外しました…。
今のところ、「コーディネート力」が求められていて、そこを軸にして「良い塩梅を見出して、着地させる」役割が担えるように、他の軸の能力も広げていく、が自分なりの結論です。
そこに向かうために、図解とかグラレコとか「解りあえる」技法を身に付ける、が当面の向かう先ですね(^▽^)/
普段、社内で他工場の同じ部門の人と話すことはあっても、他の会社の情シス部門の方と話すのは初めてで、とても新鮮でした。
大所帯でハンコリレーやから身動きとれへん(-_-メ)
と日々文句を言ってるものの、いざネットの記事でしか読んだことのなかった「ひとり情シス」「数人情シス」の方の話を聞くと、
「権限も責任もある」
ってよりは
「責任も守備範囲も半端ねえ」
「無ー理ー」(≧◇≦)
と感じました。
やりがいも楽しさも多いんだろうな、と思いますが、分業・縦割りにどっぷり浸かった身としては、今の環境は恵まれているのかな、と感じたのも事実です。
いずれにしても、本編と懇親会で「井の中の蛙・・・」の話を実感した一日でした!