学生の頃の思い出ってプライスレスですねえ(´ー`)
・・・
似合わんことを書くと、手が止まってしまいました( ̄▽ ̄;)
学生の頃は吹奏楽部に入ってまして、毎年自主公演として「定期演奏会」を開催していました。
ちなみに、私は「高校」ではなく「高専=工業高等専門学校」に通っていて、「高校+短大の5年間」と言えばイメージしてもらいやすいでしょうか。
学生の自主性を尊重して…と言うと聞こえが良いですが、基本的には学校・顧問は口も出さなきゃ、手も出さない。ついでに金も出さない(^^;)
そんな事情もあって、顧問の先生は居るものの時間外の練習する時に「学内に居て」もらう位の存在。
一番上の5年生が日々の部活動の運営から、自主公演の企画・対外的な調整まで幅広く何でも担う、今思えばちょっとしたベンチャー企業(言い過ぎか( ̄▽ ̄;))のようなことをやってました。
私が現役の頃は全体で50人近く居て、15~20歳までの人間がある意味閉じた部活って社会の中で濃ゆく過ごしているので、上下関係から部活に対する考え方の違いや色恋沙汰…そこらの会社やコミュニティーで発生する諸問題は一通り発生しましたね。
そんな運営や人事を、学生の本分であるお勉強と並行して対応するので、濃縮凝縮な毎日でした。
おかげさまで、社会人になってから色々ありましたが
「部活に比べたら全然マシ」
と図太く20年過ごせてます。
ただ引き換えに、入社してすぐの秋に十二指腸潰瘍が出来て、レントゲン見た医者に
「胃がカサブタだらけですよ」
と言われてしまいましたが…。
確かに胃酸の逆流や胃痛は日常茶飯事だったなあ。胃薬買う金も無かったので、結果的に自力で治してたのですね(;´Д`)
・・・おっさんの昔話が長くなりました。
そんな思い入れのある部活の定期演奏会。
昔からの伝統で、当日の演奏は業者に依頼して撮影してもらって、完成したビデオを希望者が買う、って方式でした。
撮影コストを購入者で頭割りすることになるので、一本当たりはええお値段( ゚Д゚)でしたが、それこそ冒頭に書いた「プライスレス」です。
舞台全体の”引き”の絵・奏者に近づく”寄り”の絵、も業者のカメラで撮ってくれて、曲目や部員の名前などのテロップも入っているので、卒業して20年経って見返すと
金無かったけど、無理して買ってて良かったなあ\(ToT)/
と噛みしめてます。
ただ、そうは言っても記録されてるメディアが「VHS」。
そう「ビデオテープ」なのです。
独身の頃に買ったビデオデッキがまだ動くので見られますが、いつ壊れるか分からないし、いつテープがウニョンと伸びて見られなくなるかも分かりません。
ああ、プライスレスな思い出が( ノД`)…と不安になった私が、ビデオテープをデジタル化して、最終的にはZOOMでオンライン鑑賞会を開くまでのお話です。
導入部ですでにクッソ長くなってますが、お時間あれば最後までお付き合いください。
自力でデジタル化しようと試行錯誤
ビデオテープをデジタル化!って今でも本屋やスーパーの店頭とかでポスター見かけますね。
アレコレ試してみた今では
「餅は餅屋」
「お金で品質と時間を買いなさいよ」
精神で無理はしないのですが、まだ若かりし頃はパソコン好きなのもあって、『自力』でやりたくてしょうがない。
パソコンにビデオ動画を取り込んだ後は、無料ソフトで何とか出来そうだけど、動画を取り込むためのキャプチャーなる機器はさすがに買わないとどうしようもない。
さあ、そこで相反する思惑の戦いです。
「せっかくだから良い画質にしたいよね」
(今思えば、元がVHSだから”それなり”で十分なのですが…)
VS
「デジタル化するVHSは数本だから、高額機器買っても元が取れねえ」
で、結局買ったのはコレ。
I-ODATAの「USB接続ビデオキャプチャー GV-USB2」
ちょうどデジタル化するのが流行りだったのか、当時は複数のサイトや雑誌に記事が出てて、このキャプチャーを良く目にしたのですよ。
後は、箱型じゃないのでコンパクトでお片付けしやすい、ってのが気に入った記憶があります。
手順はこのサイトにめっちゃ詳しく載ってます。
参考 VHSのデータ化ならGV-USB2ビデオキャプチャが超簡単!ダビングの手順を紹介VHSビデオテープからDVDへのダビング方法
ちなみに、最終的にダビングは業者に頼んだのですが、自力でデジタル化しようと調べてた当時、このサイトに出会ってめっちゃ参考にさせてもらいました。感謝感謝です。
同じ機器で自力でやってみて、挫折…って親近感あり過ぎですからね(^▽^)
で、付属のキャプチャーソフトはイマイチだ、との記事を見てあれこれフリーソフトを試しまくって、結果的に何故か超巨大な動画ファイルが出来上がったものの、もう一回やりたくない(´;ω;`)
(だって、当然ながら取り込みに、ビデオの再生時間分=2時間程度は掛かるんですよ)
と心が折れて
「パソコンで見れるファイルが出来たんだから、目的達成!いいじゃないか!いいじゃないか!」
と、1本あたり8GBの巨大な動画ファイルを再生してました。
昔の演奏会の鑑賞会で何かが再燃
自力でのデジタル化からかなりの年数が経ちました。
うちの部の定期演奏会では、卒部した先輩方にも呼び掛けて現役部員と一緒に演奏しましょう、ってOBジョイントステージが5年に1回開催されます。
私が5年生だった時も、ちょうどそのジョイントステージの年で”変な汗”をかきながらやった覚えがありますね。
だって、33期生の私らが仕切る時に一桁や10数期のOBさんも参加されるので、年齢差が半端ない(;^_^A
卒業してから、かれこれ4回目のジョイントステージ=卒業してからもう20年経って、なかなか知った顔も減りましたが、それでも近しい先輩や同期、後輩が参加して1年前から1~2か月ごとに練習を重ねて行きます。
そんな中、参加してる同期から
「昔のマーチング映像を見ながら飲もうぜパーティーを企画中」
との連絡が有り、ホイホイ飛び付きました。
吹奏楽部、と言われてどんなイメージを持たれるか分かりませんが、ひと昔前にやってた「吹奏楽の旅」でやってた夏の吹奏楽コンクールを思い浮かべる方が多いのでは無いでしょうか。
あれも、もちろん部活で参加してました。
けれども、私が熱量高くやってたのはコンクールのような「座奏」(文字通り、座って演奏する)よりも「マーチング」でした。
吹奏楽の旅でも「マーチング編」としてやってたアレです。
専用のコスチュームを着て、動きながら演奏していろんな形を作ったりするので、見ても楽しめるものです。
演奏のレベルは・・・(;´Д`)
お察し頂きたいところですが、動きはなかなか頑張ってやってたのもあって、熱い思いをぶつけてました。
敢えての「マーチング映像」縛りで、
デジタル化した動画ファイルを持ち寄って、
パーティースペースを借りて大画面で流しながら、
飲み食いしよう!
って酔狂な企画。
血が騒ぎますねえヾ(≧▽≦)ノ
と言うことで、
盆休みの昼に梅田で集まって本編→二次会と映像見て、
喫茶店の三次会でウダウダ晩まで喋る
って半日堪能しました。
うちの代を挟んで上下6つの学年で総勢16人が集まって、
ああーみんな好きなのね(*ノωノ)
と実感しました。
業者にデジタル化を頼もう!
その酔狂な鑑賞会で、マーチング熱に再度火が付いてしまい、
「この機会に集められるだけVHS集めて、業者にデジタル化してもらおう」
と、脳内で盛り上がりが最高潮。
そうなると業者の比較です。来る日も来る日もGoogle先生とにらめっこ。
有難いことに業者を比較してくれている記事があり、参考にさせてもらいました。
この2つの記事に載っている業者+単発で検索にヒットした業者のホームページを見比べて唸る日々。
参考 ダビングサービスをしている業者を比較してみましたダビングコピー革命公式ブログ
参考 【おすすめ】DVDへのビデオダビングサービス比較(VHS・8mm・ベータ・miniDV等)VHSビデオテープからDVDへのダビング方法
で、私が最終的に選んでお願いしたのは、ビクターダビングサービス。
↓
http://dubbing.victor.jp/
決め手は、もうココの記事に書かれていることそのもの、なので読んで頂ければ…。
参考 ビクターダビングサービスへビデオダビングを依頼してみたVHSビデオテープからDVDへのダビング方法
後は、初めに書いた通り、このブログ書かれた方も私が買ったキャプチャ「GV-USB2」でデジタル化を試みて挫折した(^^;)って流れがまるで同じだったこともあって共感しか無かったです。
もう、ココで失敗しても良いや(^^)って思えましたね。
せっかくなので、自分が現役部員だった5年間以外のビデオも集めたいと思って、先輩後輩に声を掛けました。
結果、入部前の4年分+現役の5年分+卒部後の2年分の計11年分のビデオテープが手元に集まりました。
さて、これで後は
サイトから申し込んで、
箱詰め+発送するだけだわ・・・
と思ってましたが、クリアしなきゃいけない問題が出てきました。
市販ビデオやコピーガードありのダビングは出来ない!?
業者を調べている時から「市販ビデオ」や「コピーガードあり」はダビング出来ない、と書かれており、ビクターダビングサービスのQ&Aにもその旨の記載がありました。
Q テレビの録画映像や市販ビデオのダビングは可能ですか?
Q&A(http://dubbing.victor.jp/html/page2.html#q1)
A ダビング出来ません。また、公序良俗に反するような映像も、お引き受けすることができません。 工場内で発見された場合は、作業を行わずに返却させて頂きます。
尚、その場合の返品送料はお客様負担となる場合がありますのでご了承下さい。
で、デジタル化を頼もうと思ってる定期演奏会のビデオテープには、見事にコピーガード掛かってるんですよ。
(数年だけ業者を変えたので外れてますが、大半の年は同じ業者でコピーガードあり)
さて困った。
えー、また自分で数時間掛けてデジタル化するの・・・(ノД`)
と絶望しましたが、玉砕覚悟で聞いてみよう、と問合せ。
oh…玉砕(ノД`)
ええい。
学生の自主公演なんぞに、コピーガード掛けた撮影業者が悪いんじゃい。
お前のところで何とかせい!と当たって砕けてみようと問合せ。
何と!道が開けた!Σ(´∀`;)
自社ではダビングできないけど、許可証を出すと!
早速、許可証があれば引き受けてくれるのか、ビクターダビングサービスに聞いてみました。
許可証があればダビングしてくれるのね!ヾ(≧▽≦)ノ
演奏会名と演奏会(撮影)日付、念のため開催したホール名も併せて撮影業者へ連絡して、許可証の発行をお願いしました。
で、届いたのがこちら!
「著作物複製許諾証明書」(;゚Д゚)
お堅い名前ですが、著作物を複製することを許諾する証明書。
そのまんまですが、これが欲しかったのです。
これで依頼に必要な書類が揃ったので、梱包したVHSと証明書を同梱して発送!
1か月ほどで無事に納品
サイトから申し込んだのが9/6の夜遅くで、
翌日9/7に発送したら、9/9には受領確認が届きました。
通常納期は2週間のところ、申込が多いため4週間以内でも問題ないか、とのお願いが書かれてました。
サイトにも書いてありましたし、急ぐものでは無いので、4週間で良いですよ、と返信しました。
10/2に順番が回って来たようで、120分以上収録したテープの扱いを確認するメールが届きました。
1枚540円の追加料金を払って全部DVDにしてもらうか、
金額そのままで120分より先はDVDには入れないか、
の2択。
迷うことなく追加料金払うので、DVDにしてちょうだい、と返信。
で・・・ついに、10/4に到着しました!
送ったVHSも、作ってもらったDVDも厳重に梱包されております。
プチプチだと思って「わりたーい」とやってきたうちの子でしたが、しっかりした梱包材だったのであえなく敗退…。
あまりに本数が多いので、確認はのんびりやるとして、とりあえず自分が現役最後の年は見ますよね。
はい、しっかりデジタル化されておりました。
当然ね、
アナログのVHSをデジタル化したって、
演奏が上手になる訳でも無く…
足りなかった音が穴埋めされる訳でも無く…
歩いてる動きが機敏になる訳でも無く…
ですが、そう、
学生の頃の思い出ってプライスレスですねえ(´ー`)
大事なことなので冒頭に続いて2回言いました。
貧乏学生でしたが、お金出して買ってて良かったな、としみじみ思いました。
今小銭持ってるから買いたい!って言っても、もう買えないですからね。
自分でも出来るデジタル化を、業者にお金払ってやってもらうって勿体ないかなあ…、と悩みましたが、きっと自分でやってたら見るたびに「もうちょっとキレイに出来たかなあ…(>_<)」と思う性格なのでお願いしてよかったです(^▽^)/
デジタル化のお値段
出荷時のメールからそのまま載せます。
【注文情報】
※ 商品名 : 【DVD2分割ダビング(ビデオテープ収録時間120分以上)】
※ 小計 : 540円 X 3個 = 1,620円 (税込)
※ 商品名 : ビデオテープ24本をダビングする
※ 小計 : 22,320円 X 1個 = 22,320円 (税込)
※ オプション : 収録映像の確認 : 市販ソフト・放送映像ではありません, 利用規約への同意 : 利用規約に同意する
商品合計(税込) : 23,940 円
請求総額 : 23,940 円
一本当たりの代金は、22,320円 ÷ 24本で930円ですね。
安いか高いかは人それぞれですが、私の感覚としては安かったです。
一度やってみて分かりますが、VHSを再生する機材や変換するソフトの組み合わせは無限にあるので、どれが最適・最良かは分かりません。
その状況で、この20数本に掛けられる時間・費用も限られている中、悩んだり試したりするところをプロにお願いできる安心感。
プライスレスですねえ(´ー`)
年末に第2回鑑賞会
年末に第2回の鑑賞会をやるとのお誘いがあり、デジタル化したDVDを持って参加して参りました。
DVDの枚数が多いので、100均のケースに収納♪
個人のお宅で、
こじんまりとした人数で、
しかも夏の鑑賞会で見たのと同じ演奏も多いのに、
話は尽きない( ´∀` )
楽しませてもらいました。
音声と画像にノイズが・・・でもすぐにやり直してくれました
しかーし、24本のうち2本に問題が。
一本は音声、もう一本は画像にノイズが乗ってたのです。
確認した時点で気付いてたのですが、
他にもあるかしら…全部見てから連絡しよう
元のビデオテープも確認しないとなあ…出してくるの面倒くさいなあ
とズルズルして連絡したのは年も明けて随分経った3月末。
何と!無料でやり直してくれたのですよ!
一回納品してるやないか、
期間が経ち過ぎやろ、
と言われてもしょうがないところなのに(T_T)
届いたDVDでは無事にノイズは解消しておりました。
(「良化」って言うんですね)
そしてオンライン鑑賞会開催!
次に何かやるならGWか、と思ってた中、緊急事態宣言がが出て人が集まって鑑賞するのは無理な状況。
こんな時だから、とオンラインの会議ツールがたくさん世に出て来て、色々出来る可能性を感じる日々。
・・・ZOOMでオンライン鑑賞会できるんちゃうん(゚∀゚)
早速、私のPCをホストにして動画再生ソフトで画面共有、参加者にしたiPadで試してみると・・・
見れた(゚д゚)!
と言うことで、鑑賞会のグループLINEに開催告知を流しました。
どれくらいの人数が集まるか分かりませんが、せっかく開催する酔狂な企画。
どうせやるなら、と、突貫で準備。
・どの年の演奏会が見たいか投票(LINE)
・演奏曲目のリスト(Googleスプレッドシート)
・自分が現役だった時の演奏会パンフレット(Googleスライド)
・演奏中はお静かに、のために会話用にチャット用グループLINEを開設
家にこもってる連休だからとは言え、自分で振り返ってもまさに酔狂( ̄▽ ̄;)
で、迎えた当日。
開始時刻の13時になるとじわじわログインする人が出てきます。
ただ、そんな簡単には行かないのがZOOM。
・・・入れな―い
・・・音が聞こえな―い、画面が見えな―い
・・・アプリ入れなあかんのー?
と困り人多数。
このご時世、ZOOMやったことある人多いやろ、とそこは雑に始めたのでちょっと焦る。
でも、ZOOMを使ってる人がスッとサポートに入る有難さ。
まさか会話用のグループLINEが開始前に役に立つとは。何でも準備しておくものです。
一通り困り事も解消して、ようやく落ち着いたのは13時半。
これまた突貫で作った、お約束事のスライドでの説明を済ませた後に乾杯して、開会です。
とは言っても、ただただホストの私が画面共有して、DVDを流すイベント。
音声は全員ミュートなので、会話用のグループLINEでテキストが飛び交う(^^)
ソロになると文字で名前を呼んだり、歓声あげたり、
学生当時の懐かしい話、初めて聞くような知らなかった話、
当時言えなかったこと、聞けなかったこと、
昔に戻ったようだわ…(´▽`)と思ってたら、
子どもを散歩に連れて行く、
洗い物してくる、
子どもを寝かし付け、
しっかり皆さん年を重ねてます。
そりゃそうですね。私がもう41。
近しい上下の学年となれば・・・ねえ(^◇^)
それぞれ住んでる場所も全然違って、生活スタイルも全然違う中で、同じ場に集って同じ話が出来るって・・・
プライスレスですねえ(´ー`)
(言いたいだけ感が半端ない)
結局、13:30に開始して18:00過ぎに一旦お開きしたものの、お時間に余裕のある人が多くて、21:00に再集合して第二部を開始。
結局日付変わった24:00過ぎに終了したので、4時間半+3時間の合計7時間半!
途中人の出入りは有りましたが、参加者は私含めて20人!
第一回のように同じ場所に集まる企画だったら、
こんなにたくさんの人数、
こんなに長い時間
は無理だったと考えると、オンラインでやってよかったなーと思いました。
酔狂な企画にノリ良く集まってくれる先輩方・同期・後輩たち、学生の時の繋がりって・・・
プライスレスですねえ(´ー`)
長文にお付き合いありがとうございましたm(_ _)m
演奏会は一通り見ちゃったけど、また何かの機会にオンラインでやっても良いかなあー。